地震に耐える家とは

2021/03/10

こんにちは、高気密高断熱高耐震の注文住宅、株式会社六花舎設計です。

東日本大震災は、今年で10年経ちます。

東日本大震災は、津波や原発事故など、かつてない被害をもたらしました。その痛みは10年が経つ今でも、多くの被災者やご遺族の方々そして私たちの心に深く残っています。

日本の家の寿命は平均 30 年程度と言われています。できれば一生に一度の買い物ですので、60 年くらいは持ってほしいと思います。

その間、地震に遭うことは避けられません。今後30 年以内に震度 6 弱以上の地震が起きる確率は、地域の地震ハザードマップにて確認ができます。震度 6 弱は起きて当然のものと認識し、震度 6 強程度も想定しておかなければならないでしょう。

耐震性能について一番わかりやすい基準は、品確法の住宅性能表示での「耐震等級」です。

耐震等級

 

 

 

 

日本の建築基準法は震災のたびに見直されています。現在は、基準を満たせば(=耐震等級1)、かなり大きな地震でも倒壊しないレベルの家が建つということになっています。

しかし、倒壊はしなくても損傷は受けますね。耐震等級1 の住宅の耐震性はというと、震度 5 強程度で構造が損傷しないレベルです。

これは、言い換えると、法に適合するギリギリの耐震性能では、(起きて当然の)震度6 弱で構造に損傷を受ける可能性があることを意味します。構造にまで損傷を受けると、大規模な修理や建て替えが必要になってしまいます。

これを避けるには、等級 1 の1.5 倍の地震に耐えられる耐震等級3は必要だと思います。弊社は耐震等級3レベルの家を建てていますのでご安心ください。

また、東日本大震災や熊本地震のように何度も繰り返す地震に耐えるために必要なことは何でしょうか。

”ばね” の伸びが力に比例する現象が関係してきます。”ばね” は一定の限度までは力に比例して伸び、力を解放すれば元に戻ります。しかし、ある弾性限度を超える力を加えると、力を解放しても元の状態には戻らなくなってしまいます。このときの “ばね” には、一見損傷はなくても、実際には小さな破壊が発生しています。

「備えあれば憂いなし」家は一生に一度のお買い物としたいものです。性能の良い家、地震に強い家を建てることが、家族を守ること、資産価値を高めることに繋がります。

taishin