子どもの転落事故は一瞬です
2025/07/13
高気密・高断熱・高耐震の省エネ住宅に特化した「世界に1つだけの家づくり」株式会社六花舎設計、広報部です。
消費者庁によると、1994年から2024年の30年間で、子どもの窓やベランダからの転落事故が134件発生しています。
内訳は、窓からの転落が42件、ベランダからの転落が92件でした。
年齢別の発生状況
・窓からの転落
○1歳児が最多の12件 0歳児でも3件発生
- ベランダからの転落
- 1歳:6件
- 2歳:16件
- 3歳:41件(最多)
- 4歳:21件
事故のうち、**保護者が在宅中だったケースが49%**と、親がそばにいる状況でも事故は起きています。
転落の主な原因
- 窓からの転落
- 窓の近くにある家具(ベッド・ソファ・机・タンス):全体の約40%
- 子どもが自ら持ち込んだ椅子やクッション
- 窓に施錠がされていなかったケース:約半数
- ベランダからの転落
- プランターや椅子など、ベランダに常設されたもの:55%
- 子どもが持ち込んだ踏み台や椅子:33%
- エアコンの室外機:12%
- また、手すりをよじ登って転落したと見られるケースも多く報告されています。
親が見ていても、事故は一瞬
転落事故は、落ちはじめて地面に到達するまでほんの数秒。
常に目を離さないというのは現実的に難しく、たとえ目に入っていても物理的に近くにいなければ助けることはできません。
大切なのは「事前の対策」
事故を未然に防ぐには、日頃の安全対策がとても重要です。
以下のポイントを今一度ご確認ください:
- 窓やベランダ付近に、登れるような家具や物を置いていませんか?
- 窓にしっかりと施錠していますか?
- ベランダに踏み台になるものがありませんか?
- 室外機や手すりの位置と構造は安全ですか?
お子様のいるご家庭の皆さん、
**「まさかうちの子が」**と思わず、今すぐ窓やベランダ周辺の環境を見直してみてください。
ほんの少しの工夫と配慮で、命を守ることができます。