吹き抜けは寒いはうそです

2023/01/28

こんにちは、高気密高断熱高耐震の注文住宅、株式会社六花舎設計 広報部です。

今年は10年に1度の寒波到来。ご高齢の方ヒートショックには本当に気を付けてください。浴室だけではありません。トイレにもぜひ1枚羽織って入ってくださいね。

さて、ここ最近「リビングを明るく開放的にしてくれる吹き抜けがほしいけど寒くないのですか?」とご質問されます。「冬の暖房が効きにくい、上から冷たい空気が降りてくるので」という心配の声も聞かれます。

しかし、現在新築されているお住まいでは、このような心配はほぼありません。

1階リビングに吹き抜けを作ると、光がたっぷり入り天井が高くなるので、明るく開放感のあるリビングを作ることができます。しかし、吹き抜けの上の方や2階から冷たい空気が降りてくるのではと思われますね。

その理由は、昔の家は気密性も断熱性も低かったので、外の気温の影響を受けやすかったことと、広い空間を温められる性能を持った暖房器具が普及していなかったことがあります。

しかし、現在の家は、断熱材や工法が改良されていて、気密性も断熱性も向上してしおり、そのような心配はありません。きちんと換気や暖房も計画しておけば、大丈夫です。

最も重要なのは、気密性と断熱性を十分確保した家づくりにすることです。

外部に面した部分にはきちんと断熱材を入れ、すき間を少なくする施工で高い性能を持った設計にします。

また、吹き抜けの上部には、採光や通風のために窓を設けることが一般的ですが、外の冷気は窓から入ってくることが多いため、この窓の性能を高くしておくことが大切なポイントです。

また、窓にロールスクリーンなどを設置し、室内の空気が直接触れないようにするのも効果があります。

それから、冬場に暖房を入れると、暖められた空気は吹き抜けのうえへ上がっていき、反対に窓の付近の冷たい空気が降りてくる現象が起きます。

そこで、天井にファンを設置し、空気を循環させるようにしておくと、温度差を感じにくくなります。

吹き抜けがあっても高性能な家