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災害と高気密断熱の家

2024/02/04

こんにちは、高気密高断熱高耐震の注文住宅、株式会社六花舎設計 広報部です。

能登半島地震から早くも1か月が過ぎました。状況も徐々に明らかになってきており、能登半島全域そして新潟県にも深刻な被害が生じてしまっています。

他人事ではありません。どこに住んでいても、どこで働いていても、何かしらの災害やその影響に出会うことは常に想定しておく必要があると思います。

 

災害に備える家づくりに高断熱高気密住宅はどんな役割をしてくれるか考えてみました。

災害時に「避難所に行かなくて済む」「自宅で過ごすことが出来る」ということは、ご家族にとっても大きな安心につながるでしょう。

そのためには、大規模災害に見舞われたとしても「家が安全」「家が避難所になる」家づくりを行っておく必要があります。

「避難所に行かなくて済む」には、まずは十分な耐震性能を有したお家にしておくことが必須条件です。

 

制震ダンパー

 

耐震性能の次に必要なのは「高断熱高気密性能」です。大きな災害を受けた際には、ガスや電気などのインフラが途絶えている可能性が高いので、冬期は暖房設備に頼れません。雪の降る冬期の災害で、ガスや電気が通じていない状況においては、避難者にとって「いかにして暖を採るか」が課題になってきます。

 

室温が15度あれば、ジャケットや薄手のコートといった厚手の上着を着ていれば過ごせる気温です。上着を着ているだけで寒い思いをしないで済むのであれば、健康への影響も少ないでしょう。

避難所の底冷えする環境では、室内でもストーブなどの暖房器具があるものの、本当に過酷な状況となってしまっていると思います。

停電時には内部発生熱が少なくなるため、もう少し室温は下がることが予想されます。とはいえG1基準程度の断熱性能でも、温暖地では無暖房でも健康に影響を及ぼすことなく過ごせるようです。

 

高断熱高気密住宅のありがたさは、冬だけではありません。

夏に被災した際にもそのありがたさを感じることになります。2019年の台風15号を覚えていますか?

千葉県を中心に多くの被害をもたらしました。9月とはいえ初旬のため、翌日以降は猛暑が続いており、1週間以上電気が通らず、エアコンどころか扇風機も回らず、暑さでとても大変だったというお話を聴きました。

こんな夏場の炎天下での停電時にも強いのが、高気密高断熱の住宅です。

 

外気温が33度くらいに高くなるお昼過ぎですと、通常の断熱性能の住宅では通風がない状態で室内温度が45℃を超えてしまいます。室内に居ても熱中症になってしまいます。一方で高断熱高気密住宅は41℃程度でそれ以上室温がそれほど上がらないようです。

高断熱高気密住宅だと、断熱材で包まれており暑そうなイメージがありますが、それは冬の話で、分厚い断熱材が入っていれば室内に伝わってくることはありません。

断熱性能と気密性能が確保された住宅は、冬も夏も室内の温かさや涼しさをそのままキープしてくれます。

 

 

真夏の灼熱の際にも、しっかりと日射遮蔽と断熱が施された家であれば、外気温以上に家の中の気温が上がる事はありません。通風が確保されていれば、熱中症にならずに過ごすことが可能となります。

災害時にガスや電気のインフラが途絶えたとしても、最低限必要な室内環境をもたらしてくれる断熱性能、気密性能を確保しておくことが有効であることをご確認いただけるものと思います。

災害に強い家にするためには、家のメンテナンスもとても大切です。。

 

屋根の棟板金や破風板金等が外れていたり、外壁のコーキングの切れ、雨樋が外れなどの状態だと、そこから雨水が内部に浸入して屋根や外壁の下地材を腐らせてしまいます。下地が腐った場合には、著しく家の耐久性は落ちてしまいます。

地震の際に大事な構造体が役目を果たせなくなり、倒壊してしまう危険性も高くなる可能性があります。

耐震性能だけでなく、断熱性能と気密性能についても性能を確保し、メンテナンスにもしっかり行って、災害の際にも強い家を維持していきましょう。

家のメンテナンスのご相談も承っておりますので、お気軽に弊社までご相談ください。