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青森で「日本の木の窓」を見学してきました

2026/09/14

こんにちは。久喜市の六花舎設計です。

先日、代表が青森県にある「日本の窓」を見学してきました。

今回訪れたのは、日本の木を使い、木でまっとうな窓をつくっている会社です。

実際に製造の現場を見学し、木製サッシについて詳しくお話を伺う中で、あらためて「窓」というものについて考える、とても良い機会になりました。

日本の木でつくる、こだわりの窓

この窓の大きな特徴は、窓枠に杉の無垢材を使用していること。

地元・青森県を中心とした地域材を加工し、日本の木を使って窓をつくっています。

しかも、既製品を並べて販売するのではなく、すべてオーダーメイド。

建物や設計に合わせて、一つひとつつくられています。

木そのものの質感や存在感は、アルミサッシとはまた違った魅力があります。

実物を見てみると、その重厚感にはかなり驚かされました。

木の窓をつくろうと思った理由

そもそも、なぜ「木の窓」をつくろうと考えたのでしょうか。

その理由として挙げられていたのが、

  • 断熱性
  • 住まいの寿命
  • 火災時の延焼への配慮
  • CO₂排出量の削減
  • 木ならではの存在感

といったことでした。

窓は、単に「外の景色を見るためのもの」ではありません。

住宅の断熱性能を左右する重要な部分であり、室内の快適性にも大きく関わります。

また、木という素材を使うことで、住宅そのものに温かみや重厚感を与えてくれます。

実際に触れてみると、無垢の木ならではの質感があり、「窓も建築の一部なんだ」とあらためて感じさせられます。

アルミサッシとは違う、木製サッシの魅力

日本の住宅では、アルミサッシが一般的です。

もちろんアルミには、耐候性や扱いやすさなどのメリットがあります。

一方で、木製サッシには木製サッシならではの優れた点があります。

特に断熱性については、素材そのものの熱伝導率が低い木は大きなメリットがあります。

そして何より、見た目の存在感がまったく違います。

無垢材でつくられた窓枠は、家具のような美しさがあります。

窓を「設備」として見るのではなく、「建築を構成する素材」として考えると、その魅力がより分かりやすいかもしれません。

杉の無垢材だからこそ、メンテナンスも大切

もちろん、木製窓は良いことばかりではありません。

木は自然素材ですから、メンテナンスが欠かせません。

こちらでは、杉の無垢材を使用し、耐久性を高めるために水性塗料を工場で3層塗装するなど、長く使うための工夫がされています。

それでも、木である以上、定期的なメンテナンスは必要です。

これは一見すると「手間」に感じるかもしれません。

しかし、手をかけながら長く使う。

そして、経年変化も含めて素材を楽しむ。

そんな考え方ができるのも、木製窓の魅力ではないでしょうか。

日本の木を使うということ

今回、特に印象に残ったのが「日本の木を使う」ということです。

日本は森林資源が豊富な国ですが、木材の利用については、まだまだ考えていかなければならないことがあります。

日本の木材自給率は、約33%にとどまっています。

せっかく日本に豊かな森林があるのであれば、その木を住宅や建築に活かしていく。

地域で育った木を、地域の産業として加工し、暮らしの中で使っていく。

こうした取り組みは、CO₂排出削減や地域材の有効活用という意味でも、とても大切なことだと感じました。

まだ一般的ではないからこそ

木製サッシは、日本の一般的な住宅ではまだまだ採用例が多いとはいえません。

一方で、別荘建築や東京都内の高級住宅などでは採用されることがあり、こだわりを持った建築家が設計した住宅にも使われています。

やはり、性能だけではなく、建物全体の雰囲気を大切にする住宅との相性が良いのでしょう。

そして……価格を聞いて、正直なところ驚きました。

「やっぱり、木でここまでつくり込むと、このくらいになるのか」と思う一方で、実物を見ると、その価格にも納得できる部分があります。

すべてオーダーメイドで、日本の木を使い、職人の手でつくられる。

大量生産の工業製品とは、そもそも価値の尺度が違うのだと思います。

「第三の窓」という選択肢

住宅の窓には、さまざまな選択肢があります。

その中で、木製窓は「第三の窓」として、もっと知っていただいても良い存在なのではないかと思いました。

性能や機能性はもちろん、木製ならではの重厚感。

そして、時間が経つほど味わいが増していく素材感。

すべての住宅に木製窓が必要というわけではありません。

しかし、もし「この家には、この窓が似合う」という建物に出会ったなら、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみたい。

今回の見学を通して、そんなことを感じました。

六花舎設計でも、これからの住まいづくりの中で、素材の持つ力や、日本の木を活かすことについて、さらに考えていきたいと思います。

青森まで足を運んで、実際につくられている現場を見ることができたのは、とても貴重な経験でした。

「窓ひとつ」と言ってしまえば小さな部材ですが、そこには断熱、耐久性、環境、地域材、デザイン、そして職人の技術まで、さまざまなものが詰まっています。

改めて、家づくりは奥が深い。

そんなことを感じた青森訪問でした。